悪いところを治療しても健康になるわけではありません。
辛い症状を取り除いただけでは、問題が消えたように見えますが、いずれ再発するか、違う症状が出る可能性があります。

内科で治ったけれど、肩こりで鍼灸院へ、それもよくなったら腰痛で接骨院、泌尿器科へ行き整形外科へ行き、よくなったと思ったら今度は耳鼻科へ…。

多くの患者さんがこのような状況に疑問を持たずに、治ってよかったと考えておられます。

このような状況に長い間、違和感を感じていました。それで、今は反対の発想で関わる事にしています。

どんなに辛い症状や病気があっても、健康になれば全ての症状はよくなります。そもそも悪くなったから治すというのではなく、完全な健康を目指せば辛い症状に悩まされる事もなく、もっと元気で快適に人生を過ごせるのです。

治療でよくなっても、それは必ずしも健康になったとはいえません。

病気や症状を治そうとするのでなく、健康になった結果、病気や症状をお持ちの場合はそれが治るという結果が出るだけだという考えで、治療と指導をしています。

また、神でもない人間に人間を完全に治しきったり、完全に健康にする事は出来ません。完全な健康を築き上げる事が出来るのは、本人だけです。

場合によっては指導のみで、身体に触れないことも少なくありません。それでも辛い症状が、完全に消えた例はいくつもあります。

特に初診は今までの、健康や治療に対する考え方を変える必要がありますので、一切の治療行為をせずに、指導だけで本人に健康になっていただき、終わるように心がけています。なぜなら、その方が効果的だからです。

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